アラフィフの私世代では、旧友の女子に、写真が趣味、写真が仕事、という人はあまりいません。
制作の仕事を長年やっている私ですが、お仕事でも、周りに女性で同世代のフォトグラファーやカメラマンはあまりお見かけしません。
正直、写真をやるのは大変だったと思います。
数十年前の当時は、カメラを買ったら、もうそこからはお金がかかりまくりました。
フィルム代、現像代、紙焼き代…。
撮影しても1本撮り終わって現像して、反省があって、また撮影して…。
だから、かなりのお金と時間を投資しなければちょっとやそっとでは思い通りに素晴らしい写真を撮ることはできない、という漠然とした感覚から、カメラに興味を持たないようにしていました。
10歳からプログラミングをしていて無理を言ってマイコンとか買ってもらってるし、もうこれ以上まわりに理解されないスキルやテクノロジーに手を出すことはできない、お金のかかる子だという風に思われないようにしたい、女子的な都合の買い物とは共存できなさそう、などなど。
一度刷り込まれて、それはトラウマのようになっていました。
21世紀になり、写真がデジタル流通が主軸になり、ポジがバイク便で届かなくなっても、なぜかずっとずっと、写真はダメだよ、そう思い続けていました。
でもいま、カメラって、一度買ったら写真撮り放題なんですね。(何を言っているのか…。)
だから、めっちゃすごいカメラを買っても、(無論その後ろにはレンズ沼とか機材沼が待ち構えてはいますがw)写真を撮る、ということにおいて、追加でお金はかからないんですね。
それなら欲しい!
それなら知りたい!上手になるまで頑張りたい!!
知識としての遅れを取り戻したい。
そんな感じで、写真を撮りたい、写真にまつわる技術を理解したい、という気持ちになりました。
それが数年前の私です。